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「中国=社会主義国」というイメージが強いのでピンとこないかもしれませんが、実は中国は、日本とは比べ物にならないほどの実力主義社会です。能力や資格、学歴が収入に直結します。大卒初任給で10倍以上の差がつくほどです。
このため中国の日本語学習者は、日本語という能力を身につけて、良い条件で就職するという、実に明確な目的意識を持っています。
これを如実に表しているのが、日本語能力検定の受験者数です。
日本語能力検定1級合格者は、有資格者として就職で有利な扱いを受けます。日本語検定に合格して少しでも良い就職条件を得るため、中国での検定受験者は急速に増え続けています。今では、海外で日本語検定を受ける外国人の、約半数が中国人です。 |
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日本語学習の目的が良い条件での就職であるため、中国での日本語教育の舞台は大学が中心です。大学で学ぶ日本語学習者の比率が非常に高いことが、中国での日本語教育の一つの特徴といえます。
日本語学習者が最も多い国は韓国ですが、韓国で日本語を学ぶ人の中で、大学で学ぶ人の比率は約6%に過ぎません。これに対して中国では、大学で学ぶ人の比率が約60%です。
そして、大学で日本語を学ぶ学生の数も急増しています。2003年と2006年を比べると、ほぼ倍増となっています。 |
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このため、日本語を教える大学も急激に増えています。2007年度では恐らく1,000校を超えているものと思われます。
ところが、中国の変化のスピードが速すぎて、日本人の日本語教師の供給がまったく追いついていないのが実情です。一説では中国の大学で働く日本人の日本語教師は約400人と言われています。
日本では日本語教師になりたい人が多すぎて就職難。ところが中国では、日本人がまったく足りていない。日本語教師の求人は確実にあるのです。
出典:独立行政法人国際交流基金 日本語教育国別情報 文化庁 日本語教育実態調査 |
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